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2007 Fiscal Year Annual Research Report

末期鎌倉幕府特権的支配層・鎌倉幕府直轄領の総合的研究

Research Project

Project/Area Number 19820004
Research InstitutionSaitama University

Principal Investigator

清水 亮  Saitama University, 教育学部, 准教授 (90451731)

Keywords鎌倉幕府特権的支配層 / 鎌倉幕府直轄領 / 在地領主 / 居館 / 地名 / 在地社会 / 町場
Research Abstract

本年度は,末期鎌倉幕府の政策決定を行う「特権的支配層」の所領を検出し,その分布・所領設定の目的を把握するため,鎌倉時代の古文書を集成した『鎌倉遺文』全42巻のうち,後半30巻まで総めくりを行い,鎌倉幕府特権的支配層の関係史料の大部分を集めることが出来た。この成果に加えて来年度は,『鎌倉遺文』の総めくりを終了し,『南北朝遺文』や自治体史の総めくりを行うことによって,鎌倉幕府特権的支配層の所領分布、沿革、所領設置に関する幕府政策,現地への影響を総合的に明らかにする土台を整え,本格的な分析に着手する。なお,鎌倉幕府特権的支配層の所領が設置されることが現地の社会にどのような影響を与えたのか,という問題については,個別事例からも,その具体相を明らかにした。研究素材としては,蝦夷の鎌倉幕府に対する反乱に対応する拠点として鎌倉幕府直轄領化し,鎌倉幕府特権的支配層の所領が設定された越後国小泉荘を取り上げた。そして,鎌倉末期から南北朝期における在地領主の結合形態と幕府権力、村落との関係を具体的に明らかにした(『埼玉大学紀要』57-1)。さらに,小泉荘現地での聞き取り調査、近代文書の調査によって,鎌倉幕府特権的支配層に従属することによって本宗家をしのいだ庶子の本拠地のあり方を具体的に明らかにすることができた。また,鎌倉幕府直轄領である常陸国真壁荘の現地調査を行い,現地の地頭真壁氏が持つ,領主としての多様な性格に即応した,居館のパターンを明らかにした。この成果によって,先行研究で示された様々な在地領主居館のパターンは,在地領主の持っ多様な側面に対応するものであったことが明確になった。この成果は,2009年3月に論文として公表する予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2008 2007

All Journal Article (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 南北朝期における在地領主の結合形態-越後国小泉荘加納方地頭色部一族-2008

    • Author(s)
      清水 亮
    • Journal Title

      埼玉大学紀要教育学部 57-1

      Pages: 1-15

  • [Journal Article] 肥前国彼杵荘の荘園領主権について2007

    • Author(s)
      清水 亮
    • Journal Title

      年報三田中世史研究 12

      Pages: 48-63

  • [Book] 鎌倉幕府御家人制の政治史的研究2007

    • Author(s)
      清水 亮
    • Total Pages
      304
    • Publisher
      校倉書房

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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