2008 Fiscal Year Annual Research Report
現代インド地方都市の中間層女性における「理想の生き方」の模索
Project/Area Number |
19820014
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
常田 夕美子 Osaka University, グローバルコラボレーションセンター, 特任助教 (30452444)
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Keywords | インド / 女性 / 中間層 / 生きがい / ライフヒストリー / 都市 / ネットワーク |
Research Abstract |
本年度は、研究の成果発表をおこない、さらに現地調査も継続した。研究の成果発表としては、2008年11月19日から23日にアメリカ・サンフランシスコで開催されたアメリカ人類学会(American Anthropological Association)で発表し、アメリカ人類学会に所属する世界各国の人類学者と意見交換をした。現地調査においては、8月1日から8月19日まで、昨年度アンケート調査とインタビューをおこなったオリッサ州の州都ブバネーシュワルに加え、ブバネーシュワルから60キロほどはなれた聖地プリーでもアンケート調査とインタビューをおこなった。新たにプリーも視野に入れることにより、昨年度の現地調査の分析をつうじて、中間層女性の「理想の生き方」や「生きがい」についての考え方や価値観は、彼女たちの宗教的な実践と密接にかかわっていることが明らかになった。プリーはヒンドゥーの四大聖地のひとつであり、寺院や僧院が多く、人生の意味を問い、精神性を追求する人々が集まる場所である。と同時に、プリーはブバネーシュワルと同じく急速に変動する地方都市であり、そこに住む女性たちの奮闘・葛藤を調査ずるのも本研究のために大いに示唆的であった。日本にいる間は、フィールドワークで収集したデータの整理・分析に着手した。 また並行して、当課題に関する学術書やパンフレット類の文献資料を収集した。さらに、調査中に知り合った女性たちと日本滞在中に電子メールなどで連絡をとりあって、調査研究のための補足情報を収集し、および追加アンケートの収集作業を進めた。
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Research Products
(1 results)