2007 Fiscal Year Annual Research Report
生命倫理学における尊厳死言説と「死の教育」の歴史的社会的関連性に関する基礎的研究
Project/Area Number |
19820045
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
大谷 いづみ Ritsumeikan University, 産業社会学部, 教授 (30454507)
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Keywords | 尊厳死 / 生命倫理学 / 死生学 / 倫理学 / 自律原則 / 生と死の教育 |
Research Abstract |
1.本研究は,生命倫理学における「自分らしい、人間らしい、尊厳ある死」を希求する言説の生成・展開と「自己決定」の原理と権利の確立との関連とともに,近年注目され,子ども・若者の自殺・殺人に対する処方箋とも期待される「生と死の教育」における「生・老・病・死」の語られ方との関連を歴史的・社会的に解析するための基礎的研究である。 2.平成19年度は,研究の基盤作りにあて、具体的には以下の作業を行った。 (1)資料蒐集のための基本的な環境整備を行った。 映像資料などの蒐集・蓄積と解析のための機材(コンピュータとDVD・ハードディスクレコーダー、高解像度の複合プリンタ等)を整備し,研究システムを構築した。 (2)「尊厳ある生/死」に関わる内外の基礎的な資料,「尊厳ある生/死」を主題とする文学,映画,漫画,演劇などの蒐集を開始した。 (3)生命倫理学における自律原則の言説の変遷を考究するための内外の文献資料の蒐集に着手した。
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