2007 Fiscal Year Annual Research Report
研究者と調査対象者による、映像記録制作手法の開発と「映像アーカイブ化」の実践
Project/Area Number |
19820046
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
鈴木 岳海 Ritsumeikan University, 映像学部, 専任講師 (20454506)
|
Keywords | 祭り / 地蔵 / 地蔵盆 / 映像アーカイブ / 映像人類学 / ネパール / ヒンドゥー教 / 仏教 |
Research Abstract |
研究者と調査対象者による映像記録制作と地域住民との「映像アーカイブ化」を実践にむけた取り組みの第一歩として、文献資料と映像資料から調査対象の先行研究を収集・整理した。また、映像記録の対象として、地蔵と地蔵盆に関する調査を実施し、映像記録と分析をおこなった。 調査地は、本プロジェクトの主調査地である京都市静原町と地蔵盆の比較調査をおこなう神戸市東灘区西青木地区、さらに、日本と比較するため、ヒンドゥー教と仏教の像が街に散在するネパールでの調査もおこなった。 静原町の調査では、地蔵盆を通して祭りの主催者である静原町の人々と交流し、静原町の社会組織と年中行事の変容に関するインタビューをおこなうことで、現在の静原町が直面する問題を知ることができた。 ネパールでは、石像の種類や形状、街区における分布調査、さらに、早朝の石像へのプジャ(儀礼の一種、お供えと祈り)の調査をおこなうことで、神仏と人々との関係を探った。その調査のなかで、通常は記録できないパタン市のゴールデンテンプルで月に一度おこなわれている僧侶の交代式を映像記録として残すことができた。 ネパールの調査では、関西学院大学のネパール研究者らとの交流を通して、ネパール文化の映像アーカイブ化の必要性と取り組みの可能性について情報交換をおこなうことができた。
|
Research Products
(2 results)