2008 Fiscal Year Annual Research Report
個人差に対応した学習意欲を高める授業実践ナビゲーション・データベースの開発研究
Project/Area Number |
19820051
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
田中 博晃 Hiroshima International University, 国際交流センター, 講師 (80441575)
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Keywords | 学習意欲 / 個人差要因 / データベース |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に続き学習意欲を高める方略を作成し、それを介入として方略の効果検証を行った。昨年度のデータと比較できるように、昨年度と同様の手続きをとり、2時点だけでなく、3時点でのデータ収集を行い、学習意欲の変動をより詳細に捉えようとした。その結果、学習意欲を高める効果が確認された方略は、「GP活動」と「外国ドラマ・映画を用いたコミュニケーション活動」の2種類であった。ともに学習者の内発的動機づけを高める働きがあり、特に前者は特性的な動機づけに、後者は英語授業に特化した動機づけに効果的であった。またKJ法を用いて質的データを分析することで、新たなる仮説の生成も試みた。学力指標も取り入れることで、より個人差の把握にも努めた。その結果、授業の教材に対して、日常生活で役に立つといった価値を見出している学習者に対して、方略が効果的である可能性が見出された。また方略はともに、動機づけの低い学習者に特に効果的であり、動機づけの高い学習者に対しては、高いレベルの動機づけを維持させる効果が確認された。 またデータベースの作成も行った。データベースには、個人差指標を加えることで閲覧者が欲しい情報にたどり着きやすくできるような検索性の高いナビゲーション機能を加えた。データベース内には、学習意欲を高める授業で必要な情報が閲覧でき、またそれを解説した論文もダウンロードできるようにした。
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