2007 Fiscal Year Annual Research Report
次世代育成政策をめぐる東アジア地域連携の可能性:超少子化社会・韓国の比較研究
Project/Area Number |
19830018
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
相馬 直子 Yokohama National University, 大学院・国際社会科学研究科, 准教授 (70452050)
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Keywords | 子育て / 福祉国家 / 比較社会学 / 韓国 / 社会政策 |
Research Abstract |
第一に、理論研究にかかわる1年次の課題取り組み状況について。次世代育成政策に関する「東アジア地域連携」構想の意味や可能性の検討について。EU統合、地域連携の過程に関する先行事例研究。EU統合、地域連携の過程に関する文献調査の継続。加盟国において、次世代育成やジェンダー平等にかかわる社会政策の共通基盤の構築において、争点や葛藤のあった論点の洗い出し。EU加盟国において、次世代育成やジェンダー平等にかかわる社会政策の共通基盤の構築において、いかなる議論がなされ、いかなる問題があったのか、先行事例の検討を行った。 第二に、実証研究にかかわる1年次の課題取り組み状況について。移民や国際結婚の子育て実態、支援活動の実態分析(フィールドワーク)。京畿道城南市We Start事業のコミュニティワーカー、ソウル市健康家庭支援センターへのスタッフに対するヒアリングを実施。加えて、次年度の中国朝鮮族家族への調査対象者発掘のため、現地の関連施設、研究者に対するヒアリングを実施し、実査の準備を行った。また、韓国の家族政策について、共同研究に従事した韓国女性政策研究院開発院、旧女性家族部、旧保健福祉部、自治体の行政担当者の聞き取りと資料収集・分析。 第三に、これまで実施してきた日本や韓国でのフィールドワークや資料をもとに議論を再構成し、国際会議での研究発表、論文を通じた成果発表を行った。また、日本の「21世紀出生児縦断調査」の再分析を通じて、母親の子育て負担の実態、次世代育成支援行動計画見直しにあたってのパネル調査活用案を示した。
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Research Products
(9 results)