2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19830031
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
樋口 耕一 Osaka University, 人間科学研究科, 助教 (00452384)
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Keywords | 社会学 / 社会調査法 / 内容分析 / 社会情報 / 情報行動 / テキストマイニング |
Research Abstract |
第一に、コンピュータを用いた内容分析手法「計量テキスト分析」に関する基礎研究を行った。大量の日本語テキスト型データを対象として、事例的な解釈では発見が難しいデータの潜在的な構造を抽出するなど、量的方法の利点を活かした分析手法の提案と、実現に必要な独自ソフトウェア開発を目指した。当該プログラム「KH Coder」の現在の版をインターネットで公開するとともに、幅広い分野での試用とフィードバックを仰ぐために、日本教育工学会合宿研究会「授業評価・授業改善におけるテキストマイニングの有効性を探る!」、日本質的心理学会研究交流委員会主催シンポジウム「テキストマイニングからみた質的研究のもう一つの未来」、関西学院大学大学院社会学研究科21世紀COEプログラム2007年度連続シンポジウム「大学院における社会調査教育はどうあるべきか」第3回「社会調査と言語」、日本社会心理学会第48回大会ワークショップ「テキストマイニングによる内容分析の現状と課題」等で講演ないし話題提供を行った。 第二に、計量テキスト分析の応用研究として、人々が情報を獲得・解釈・発信するプロセス、すなわち情報行動についての調査研究を行った。ここでは、テレビやインターネットの普及が進む中、新聞が人々の現実認識にどの程度の影響を及ぼしているのかを実証的に検討することを試み、結果を第58回関西社会学会大会にて報告した。なお、この報告により、第58回関西社会学会大会優秀報告賞を受賞した。
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Research Products
(3 results)