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2007 Fiscal Year Annual Research Report

「いじめ」生成過程の分析を基にした予防・解消プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 19830088
Research InstitutionChubu University

Principal Investigator

三島 浩路  Chubu University, 現代教育学研究所, 講師 (90454371)

Keywords社会系心理学 / 教育系心理学 / いじめ / 対人関係 / 学校適応
Research Abstract

学級内における児童の排他性が、親しい友人間にみられる「いじめ」と関連することが先行研究により示唆されており、児童の排他性を低減することが親しい友人間にみられる「いじめ」を予防する手だての一つとなる可能性がある。そこで、教師が行うグループ編成の方法により、児童の排他性が変化するのかどうかを検討した。小学校高学年児童約500名と担任教師を対象にした調査を年度はじめと年度末に実施した。その結果、女子児童に関しては、既存の仲間集団以外の者とのかかわり合いが深まるようなグループ編成を教師が行った学級の児童の方が、そうしたグループ編成を行わなかった学級の児童に比べて、排他性をより低下させることを示唆する結果が得られた。グループ編成の方法を教師が工夫することにより、女子児童の排他性を低減させ、親しい友人間にみられる「いじめ」の発生を抑える可能性がある。
高校生の「いじめ」の実態について調査するために、大学生6名を対象にして、高校生のころ、身近でどのような「いじめ」が起きていたのかをPAC分析と呼ばれる面接法により調査し、高校で起きる「いじめ」に該当する行動を分類・整理した。この結果をもとにして22項目からなる「いじめ」被害尺度の原案を作成し、高校生約600名を対象にした調査を実施した。22項目の評定値を因子分析した結果、「広範ないじめ」因子・「仲間からのいじめ」因子という2因子構造がみられた。2つの因子の尺度得点を算出し、学年・性別の2要因による分散分析を行うなどして、調査対象となった高校における「いじめ」問題の特徴を整理した。その結果、男女間および学年間で生徒の「いじめ」被害体験にはちがいがみられた。この調査結果をふまえ、具体的な「いじめ」予防策を、調査対象校の教職員と共に検討し、次年度は、「いじめ」防止に向けた活動を展開する。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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