2007 Fiscal Year Annual Research Report
ピア・サポートの視点に立った視覚障害者支援に関する研究
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19830090
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Research Institution | Ohkagakuen University |
Principal Investigator |
柏倉 秀克 Ohkagakuen University, 桜花学園大学人文学部, 准教授 (40449492)
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Keywords | ピア・サポート / 視覚障害者 / リハビリテーション / メンタルヘルス |
Research Abstract |
1中途視覚障害者の現状把握 (1)WHOのICF、(2)我が国の障害者福祉法制、(3)視覚障害教育領域、(4)医療領域における視覚障害の定義を検討した。厚生労働省の統計調査を分析し、視覚障害者の概況を明らかにした。視覚障害者の困難を理解するために、受障原因の多くを占める代表的な眼疾患に着目し、その病理と障害特性、生活上の困難、メンタル面に及ぼす影響について整理した。さらに中途視覚障害者が近年急増している問題に着目するとともにその対応を検討した結果、視覚障害者が抱える問題に各支援機関が十分に対応できていない現状が明らかになった。 2先行研究の整理と研究課題の明確化 視覚障害者の援助方法に関する先行研究を、障害児教育学の立場からのアプローチ、リハビリテーション心理学からのアプローチ、社会福祉学からのアプローチに分けた上で整理した。その上で、中途視覚障害者に対する援助方法上の課題を検討し、研究課題を明確化した。 3中途視覚障害者に対する援助の実際 中途視覚障害者のメンタル面に配慮した相談援助を実施する支援機関を実地調査した。その結果、(1)支援機関の概要、主なサービス内容、専門職の種類と概要、サービス利用者の数、疾患・障害別等の概況が明らかになった。(2)利用者の基本属性、メンタルヘルス、身体の状況とその経過、活動状況とその経過、社会参加状況とその経過、社会参加満足度とその経過、生活満足度とその経過を整理した。
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