2007 Fiscal Year Annual Research Report
話し合い場面における情報処理の鍛錬に機能する教材の開発
Project/Area Number |
19830102
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
若木 常佳 Osaka University of Health and Sport Sciences, 健康福祉学部, 准教授 (90454579)
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Keywords | 話し合い / 意見(発言)の検討場面 / 思考(情報処理) / 段階別 / 台本型手びき / 集団思考 / 教材開発 |
Research Abstract |
話し合いは集団思考であり,お互いの発言に対する検討を重ねていかなければならない。しかし,教室で行われる実際の話し合いは,意見の述べ合いにとどまることが多い。その原因の一つとして,話し合い場面に求められる瞬間的な思考(情報処理)に対する指導が困難であることが挙げられる。こうした課題に対しては,お互いの発言に対してどのような検討を重ねていくべきかということを,「台本型手びき」において,具体的発言によって示すことが有効である。本研究においては,「台本型手びき」作成の準備として,検討過程に必要な情報処理である7項目(※1)を取り出し,これらを習得させるための9段階を設定した。この9段階は,「2点→複数→背景→方向性」という情報処理の段階を意識したものである。 今後においては,指導のしやすさを考慮した段階別の「台本型手びき」の基本パターンの作成を行う。 ※1 (A)発言を分節的に捉え,意見と根拠の関係等,論証過程の妥当性や真偽について考えること (B)発言と自分の意見について視点を明らかにして比較し,共通点と相違点を整理すること (C)先行発言や複数の発言を分類整理し,それぞれの特徴を明らかにすること (D)発言について関係する情報(発信者の立場・思考の道筋,知識)を収集し,妥当性や真偽,特徴を考えること (E)発言について全体や目的に対する位置づけを考えること (F)発言を多角的な視点や多層的な視点から見直すこと (G)検討のプロセスをモニタリングすること
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Research Products
(2 results)