2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19830108
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Research Institution | Tezukayama University |
Principal Investigator |
畔津 憲司 Tezukayama University, 経済学部, 講師 (10454795)
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Keywords | 競争政策 / 企業提携 / 特許 / 知的財産権 / パッケージメニュー / パテントプール |
Research Abstract |
競争制限的なプール形成を阻害する方法の考察 パテントプールがパッケージメニューを提示することを想定した理論的研究はない。本研究ではプールがパッケージメニューを提示することを想定した基本モデルを構築・分析した。以下の主要な研究結果を得ている。(1)代替的な技術を含むプールはパッケージメニューを提示するが、そうでない場合はメニューを提示しないという結果を得た。(2)パテントプール形成は、プールに含まれる技術が代替的である場合は経済厚生を低下させ、補完的である場合は上昇させる。(3)パテントプールのメンバー間でプールが得た利益は特許1件当たりで等分するならば、技術が代替的か補完的かに関わらず、プール形成のインセンティブが存在する。 これらの結果を論文Azetsu and Yamada(2008)"Menus of licenses packages in patent pools"にまとめ、現在Joumal of Economicsに投稿・改訂中である。今年度得た結果は、簡単化されたプールによるパッケージメニュー提示行動に関する結果であるため、実際に観察されるパテントプールの行動と今年度に得た結果は隔たりがある。プール形成のインセンティブ構造をさらに詳細に分析する必要がある。
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Research Products
(3 results)