2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19860003
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
西川 尚宏 Iwate University, 工学部, 助教 (10431462)
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Keywords | 環境調和型加工法 / 機械工作・生産工学 / 二酸化炭素排出削減 / 廃液処理削減 / 水加工 / 電気防錆加工法 / 研削加工・切削加工 / 腐食・防食 |
Research Abstract |
本申請研究では水のみを用いて環境負荷を低減させつつ,電気防錆加工法において水中加工を併用し,従来加工液に匹敵する加工性能を実現すべく取り組んでいる. ◆水中加工を実施するための水中研削盤の開発 本年はまず,水中加工を実施可能な加工機の開発に取り組んだ.通常,加工機筐体は防錆剤を含んだ加工液の使用を念頭に考えられているため,加工液に水のみを用いる場合,経年劣化による塗装剥離部や未塗装部位の著しい腐食の発生した.また,水中に沈漬した工作物を加工する本水中加工では砥石の水中への突入時に激しい水の飛散があり,加工機筐体や周辺機器を浸潤し腐食させてしまう.そこで,まず,研削盤テーブル上に樹脂製の開閉可能ケーシング設けることにより,周囲と研削盤自身への飛散防止が工作物設置等の簡便さを損なわずに可能となり,そのケーシング内の加工液供給ノズルに水を供給できるよう加工を行った.水を供給する場合,通常の鋼材でできた研削液ポンプおよび研削液タンクでは短時間で腐食してしまうため,汎用の耐食性混濁汚水ポンプと樹脂製水槽・樹脂配管を用いて安価で耐腐食性のある水回り(循環・掛け流し両方可能)を構築した.次に通常のコーティングでは防食困難な部位の防錆について検討した.長期間使用された加工機の考察の結果,砥石フランジならびに砥石カバーは強度と砥粒・切屑による浸食からコーティングよりステンレス材を用いるのが良好と判明し設計を行った.また,電磁チャックはコーティングでは工作物吸着面の防錆はできないため,電磁チャック上部に水槽と陽極を設け電磁チャック自身に電気防錆を実施するよう設計した.今後は必要部材製作後,防錆評価と改良を行いつつ,水中加工の研削性能試験を行う.また,本研究に先行して行っていた電気防錆加工法を適用した水中加工(切削加工)に関して論文発表を行った.
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Research Products
(1 results)