2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19860003
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
西川 尚宏 Iwate University, 工学部, 助教 (10431462)
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Keywords | 環境調和型加工法 / 機械工作・生産工学 / 二酸化炭素排出削減 / 廃液処理削減 / 水加工 / 電気防錆加工法 / 研削加工・切削加工 / 腐食・防食 |
Research Abstract |
本申請研究では, 加工液に水だけを使用して環境負荷を低減しつつ,電気防錆加工法に水中加工法を併用し, 従来加工液に匹敵する加工性能も実現すべく取り組んでいる. 1. 水中加工を実施する防水・耐食の氷中研削盤開発と防錆評価・電気防錆検証 昨年より取り組んでいる開発の水加工対応加工機において, 防水・防錆のために施した樹脂コーティングなどの経過観察を実施し, 防錆評価と引き続き改良を行った. 樹脂コーティングから約1年経過するが, その箇所の錆の発生はなく, 今のところ十分な防水・防錆性があることが見て取れる. なお, これについては引き続き経過観察を行っている. 次に, コーティング困難部位の電磁チャックにおいて,プール型電極を作成して水中で電気防錆を施し,防錆試験を行った. その結果,わずか約5W(0.17A×30V)の電力で3時間にわたって大面積(400×150mm)の防錆に成功した.さらに, 電気的諸特性(電極面積・電流・電圧)を検証し, また, 電磁チャックのみの1時間における防錆最適電流を測定し, 0.028W(9mA×3.1V)と非常に小さいことを確認した. これにより省電力での電気防錆が可能であることが示された. これらの成果を国内・国際学会にて論文発表し, さらなる論文も執筆中である. 2. 水中加工のよる加工性能向上のための工具寿命・加工品質の解明 現在, 水中加工時における研削力・工作物表面温度・工具寿命などを測るための研削性能評価実験のため治具作成・測定器改造など準備している. これに先立ち, 本研究に先行して行っていた各種環境調和型加工法と半水中加工法の有効性検証に関して論文発表を行った.
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Research Products
(4 results)