2008 Fiscal Year Annual Research Report
直流マイクログリッドにおける直流電圧制御に関する研究
Project/Area Number |
19860044
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
柿ヶ野 浩明 Osaka University, 大学院・工学研究科, 助教 (30437371)
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Keywords | 直流配電 / マイクログリッド / 分散電源 / 高品質電力供給 / 電力システム / コージェネレーション / 太陽光発電 |
Research Abstract |
本研究は,直流マイクログリッドにおける分散電源や電力貯蔵装置を用いた複数台の協調による直流電圧制御手法の開発および実験による検証を目的としている。本年度は,複数台のEDLC用DC/DCコンバータで配電線電圧を維持するための手法としてゲイン可変制御を用いた運用法を提案し,シミュレーションおよび実験により検討を行った。 まず,複数台による電圧制御法についてシミュレーションによる検討を行った。具体的には,複数台電圧制御の手法として出力電力をフィードバックするゲイン可変制御を用いた電圧制御について,回路シミュレーションソフトを用いた検討を行い,設定した電圧変動許容以内で直流配電線電圧を制御できることをシミュレーションにより確認した。また,ゲイン可変制御に出力電力にリミッタを加え,1台のDC/DCコンバータの出力がリミッタにより制限された場合でも,もう1台のDC/DCコンバータによって配電線電圧が維持されることをシミュレーションにより確認した。 また,昨年度作成したDC/DCコンバータを用いて実験を行った。まず,提案手法による単体での電圧制御について実験を行い,その後直流配電実験システムを用いて2台での電圧制御の実験を行った。実験よりゲイン可変制御を用いた自律分散制御を行うことで各変換器の出力に大きなアンバランスが生じることなく電圧制御を実現できることを確認した。
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