2007 Fiscal Year Annual Research Report
水中にある円筒構造物の現設計法における留意点の抽出と合理的設計法の開発
Project/Area Number |
19860086
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Research Institution | Oita National College of Technology |
Principal Investigator |
名木野 晴暢 Oita National College of Technology, 都市システム工学科, 助教 (10455181)
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Keywords | 中実円筒体 / 中空円筒体 / 円筒殻 / 3次元解析 / 現設計法 / 合理的設計法 / コスト縮減 |
Research Abstract |
本年度に実施した研究内容および成果は,以下の通りである. (1)中実円筒体の3次元自由振動解析による自由振動特性の把握 現設計法の留意点や問題点を抽出するために必要不可欠である中実円筒体のより正確な自由振動特性を把握するために,申請者が提案しているB-spline Ritz法を用いて,中実円筒体の3次元自由振動解析を実施し,その自由振動特性の一部を明らかにした.また,現設計法で用いられる古典はり理論との理論比較を行い,古典はり理論の適用できる範囲について示し,実務者に資する情報を提供した. (2)古典殻理論および1次せん断変形殻理論による円筒殻(円筒シェル)の自由振動問題の定式化 現設計法の留意点および問題点を抽出するためには,実務設計で用いられる簡便かつ簡易的な古典殻理論および古典理論の問題点を修正した1次せん断変形殻理論に基づく円筒殻の自由振動特性を把握し,これらの結果を3次元解析による結果と比較する必要がある.そこで,申請者が提案しているB-spline Ritz法を用いて,古典殻理論および1次せん断変形殻理論に基づく円筒殻の自由振動問題を定式化し,円筒殻の自由振動特性を把握する.現在は,自由振動問題の定式化を行っている. 以上のように,3次元解析と現設計法で用いられている2次元解析の結果の比較から,両者の相違を明確にし,円筒構造物の現設計法における留意点と問題点を抽出する準備は,着実に実施している.今後は,これらを整理し,液体に接する円筒構造物の問題へ展開していく.
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