2007 Fiscal Year Annual Research Report
藻類の時計遺伝子および葉緑体概日リズム制御因子の網羅的同定
Project/Area Number |
19870009
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松尾 拓哉 Nagoya University, 遺伝子実験施設, 研究員 (00452201)
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Keywords | 生物時計 / 概日リズム / 藻類 / クラミドモナス / 時計遺伝子 / 葉緑体 / ルシフェラーゼ / 核-葉緑体 |
Research Abstract |
本研究は単細胞性の緑藻であるクラミドモナスを用いて、未知である藻類の時計遺伝子、および生物時計による葉緑体ゲノムの概日制御に関わる遺伝子群(葉緑体概日リズム制御因子)を網羅的に同定することを目的とする。 今年度は葉緑体のルシフェラーゼレポーター遺伝子に由来する生物発光リズムを指標に105個のリズム変異体を単離し、それらの変異体の原因遺伝子30個を同定した。その結果、クラミドモナスの時計遺伝子には高等植物の時計遺伝子と類似したものと、緑藻独自のものがあることが明らかになった。また、葉緑体の生物発光以外のリズム指標として測定した細胞増殖リズムの結果から、今回得られた変異体のうちの少なくとも一つ(roc81)は、葉緑体のリズムには異常が見られるが増殖のリズムは正常であることがわかった。この結果から、この変異体の原因遺伝子ROC81は「葉緑体概日リズム制御因子」の一つであることが明らかになった。
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