2007 Fiscal Year Annual Research Report
高血糖期間の差がインプラント体埋入初期の周囲組織に与える影響
Project/Area Number |
19890009
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山本 薫 Hokkaido University, 北海道大学病院, 医員 (20451429)
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Keywords | 糖尿病 / デンタルインプラント / 歯学 / 細胞・組織 / 再生医学 / 高血糖期間 / マイクロアレイ解析 |
Research Abstract |
本年度の研究目的は、高血糖ラットを作成し、高血糖状態を維持した状態でインプラント体埋入等の動物実験を行うことであった。 まず本実験に先立ち、インプラント体近傍の細胞の遺伝子発現の検索方法であるマイクロアレイ解析を行うにあたり、必要となるmRNAの抽出法を確立すべく、高血糖短群とコントロール群において予備実験を行った。12週齢のラットを用い、STZを投与して高血糖状態を誘発し、コントロール群とともに14週でインプラント体を埋入後、インプラント体を含む骨組織を採取し、mRNAを抽出した。mRNAの精製度の測定結果より、組織採取方法の改良点が明らかとなった。よって再度同様に埋入実験を行い、インプラント体に付着した肉芽組織のみを摘出し、mRNAを抽出したところ、両群とも適切な精製度のmRNAが得られた。 ここで研究実地計画に従い、本実験の実験動物を準備した。すなわち26週齢のラットを用い、高血糖長期群、短期群、コントロール群の3群に分け、高血糖群はSTZを用いて高血糖状態を誘発した。高血糖群は高血糖状態が維持されていた。 また、免疫染色法による機能の検索においても、研究実施計画に従い26週齢の実験動物を3群準備し、高血糖状態を長期群で6週間、短期群で2週間維持し、その後26週齢でインプラント体の埋入実験を行い、埋入後3日、1週、2週、4週後、各群それぞれインプラント体を含む骨組織を摘出し、固定後、脱灰を開始した。
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