2007 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中による右大脳半球損傷患者のコミュニケーションの構造化とアプローチ方法の構築
Project/Area Number |
19890011
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高山 望 Hokkaido University, 医学部, 助教 (50451399)
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Keywords | 看護学 / 臨床 / 脳・神経 / 高次脳機能障害 / コミュニケーション |
Research Abstract |
1.研究目的 本研究の目的は、計画書を作成する段階で対象者を「患者」と「看護師」の両方と考えていたが、対象者の的を絞らないことで研究課題が不明確になると判断し、対象者は「患者」とし、以下のとおりに研究目的を焦点化した。 1) 脳卒中による右大脳半球の損傷部位と広がりを判断した上で、対象者とその周囲の人々(看護師、リハビリテーション部技士、家族)との間のコミュニケーションの実際を照らし合わせて、疾患別、損傷部位別、身体要因別(身体麻痺・日常生活動作)、「無視症候群」の階層レベルごとに解析する。 2) 右大脳半球損傷患者に対してコミュニケーションに関するインタビューを行うことによって、当事者の視点からみたコミュニケーションの課題を明らかにする。 2.これまでの研究成果 現在、研究調査施設2施設において、対象者4名を紹介していただき調査を実施した。これまでの対象で明らかになったことは、損傷した部位がつかさどる脳機能が何らかの形でコミュニケーションに影響を及ぼしていること、また、身体要因として日常生活動作が著しく低下した対象者は、無言で一方通行的なコミュニケーションのパターンがみられたこと、この2点が言えるのではないかと考えられる。 3.今後の研究課題 H20年度の課題として対照群を置き、さらに対象数を重ね比較検討していくことである。また、対象者自身の語りを質的に記述し帰納的に分析することで、当事者の視点からみたコミュニケーションの課題を明らかにするという点に取り組んでいる。
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