2008 Fiscal Year Annual Research Report
外来がん患者の倦怠感に対する自律訓練法の効果と身体的変化
Project/Area Number |
19890034
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
高階 淳子 秋田大学, 医学部, 助教 (70436187)
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Keywords | 看護 / がん / 倦怠感 / 自律訓練法 / 効果 |
Research Abstract |
今年度は、1.研究内容・方法の妥当性と実施可能性を見るために、健康な若者に対してプレテストを実施し、2.プレテストの結果を踏まえてがん患者を対象として実施の段階である。【プレテスト】対象者:大学生19名。調査項目を(1)属性(2)体組成(3)末梢血流(4)倦怠感(CFS・SCFS・POMS)(5)抑うつ状態(SDS)(6)歩行数(7)日々の健康状態(倦怠感・睡眠・食欲・気分の落ち込みなど)とし、実施に当たっては倫理審査委員会の承認を得た。対象者に対して、研究の目的、方法、倫理的配慮について説明を行い、同意を得たうえで行った。対象者に対しては、普段どおりの生活をしてもらい、項目(1)~(5)は1週間の期間をあけて2回、項目(6)(7)は朝の状態を記入または測定していただくようにした。また、体組成は同じ時間帯に測定を行った。結果、男性1名、女性18名であり、平均年齢21歳であった。記録が継続できなかった者が1名、歩数計の携帯を忘れた日があった者が3名であった。外出しない日がある者は1名のみであり、その1名に関しては、外出しなかった日の翌日の倦怠感の程度が他の者より高かった。外出そのものが倦怠感と関連がある可能性も考えられた。がん患者の倦怠感と抑うつや睡眠との関連は健康者でも同様であった。歩行以外の活動として自転車移動などの活動もあり、歩行数のカウントだけでなく移動時間や方法の記録をしていただくことで、活動量と倦怠感との関連が明らかになると考える。自律訓練法の継続に関しては、1週間の期間であったが、困難な者が多かった。効果としては、1週間の介入では、著明な変化はなかった。現在は、プレテストの結果を踏まえて、がん患者を対象として、行っている段階であり、対象者数を増やし、データをまとめていくことが今後の課題である。
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Research Products
(3 results)