2007 Fiscal Year Annual Research Report
転写因子Nrf2および小Maf群因子のドメイン構造・機能相関の解明
Project/Area Number |
19890035
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
勝岡 史城 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 助教 (30447255)
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Keywords | 小Maf群因子 / 酸化ストレス / 転写制御 / 分子生物学 |
Research Abstract |
bZIP型転写因子である小Maf群因子は,Nrf2と二量体となり,抗酸化剤応答配列(Antioxidant responseelement)に結合し,酸化ストレス応答・異物代謝系酵素群の遺伝子の転写を正に制御している.本研究では,転写因子Nrf2ならびに小Maf群因子のドメイン構造・機能相関をマウスの個体レベルで解析することを目的としている.個体レベルでの解析は遺伝子破壊マウス相補レスキュー法によって行うが,今年度は,小Maf群因子の一つであるMafGとNrf2をそれぞれ発現するトランスジェニックマウスの作製を実施した. mafG遺伝子の制御領域によって野生型MafGを発現するトランスジェニックマウス,ならびにMafGのSUMO化部位の変異体を発現するトランスジェニックマウスを複数ライン樹立した.現在,小Maf群因子三重欠失マウスをMafG発現トランスジェニックマウスでレスキューする目的で交配を実施している.一方,肝臓特異的にNrf2を発現するマウスを作製する目的で,肝臓特異的な制御領域としてアルブミン遺伝子の制御領域によってNrf2を発現するマウスの作製を実施した.トランスジーンを持ったマウス個体を複数樹立したが,いずれのNrf2の発現も内在性のNrf2の発現と比較して著しく弱く,Nrf2遺伝子破壊マウスを機能的にレスキューできるものではなかった.今後は,nrf2遺伝子の制御領域でNrf2を発現するトランスジェニックマウスの作製を実施する予定である.
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Research Products
(3 results)