2007 Fiscal Year Annual Research Report
fMRIを用いたリラクセーション技法の選択適応基準作成のための実験研究
Project/Area Number |
19890038
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小林 しのぶ Gunma University, 医学部, 助教 (70451721)
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Keywords | リラクセーション技法 / fMRI / 漸進的筋弛緩法 / 大脳生理的活動 |
Research Abstract |
本研究の目的は,f MRIを用い大脳生理学的所見から,リラクセーション技法で生じる反応の作用機序を明らかにすることである.今回は,リラクセーション技法の中でも漸進的筋弛緩法(以下,PMR法とする)に焦点を当て検討することとした.今年度は,研究実施にあたり,fMRIを用いた研究の文献検討を行い,評価項目および解析方法を検討した.また,脳活動イメージングに関する専門技術者より専門知識を教授いただいた.研究プロトコール作成は,fMRI測定の結果に影響を及ぶことのないような動作という点から8筋群に絞り,対照タスクとリテックスタスクを設定した.対照タスクは単純に骨格筋の緊張と弛緩を繰り返す,リラッ クスタスクはPMR法を実施するとした.なお,緊張時間は15秒間,弛緩時間は30秒間と設定し各筋群2回ずつ緊張弛緩を繰り返した.この時間設定は,PMR法の基本的方法とfMRIデータの解析という点を根拠としている.プロトコールに基づき,プレテストを実施した.[対象]20歳代男性2名[方法]fMRI装置内で安静1分間の後,音声指示に従ってタスクを実施.実施前後に血圧、脈拍数を測定した.主観的評価として,実施前後に身体感覚尺度(高得点の方がより身体感覚としてのリラックス感が得られていると評価)に対象者が自己記入した.[結果]対照タスク実施後に収縮期血圧は上昇し,身体感覚尺度得点は低下した.リラックスタスク実施後は,収縮期血圧は低下,身体感覚尺度得点はわずかに上昇した.fMRIデータについては解析中である. 次年度は,プレテズトの結果をもとにプロトコールの再検討および修正を行い,本試験を実施する予定である.
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Research Products
(7 results)