2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19890065
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
石井 秀人 Tokyo Medical and Dental University, 生命倫理研究センター, 特任助教 (50431953)
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Keywords | YY1 / 血管内皮細胞 / VGAM-1 / MAPK / アポE欠損マウス / リアルタイム解析 / AT1受容体拮抗 / IIMG-CoA還元酵素阻害剤 |
Research Abstract |
YY1が血管内皮細胞において白血球接着現象を抑制することを証明した。また、接着分子発現に関与するNF-kB、MAPKなどに焦点をあてYY1の接着分子発現抑制機構の解明を進めたところ、主にMAPK系を介して接着分子VCAM-1の発現を抑制することが判明した。 さらに、YY1について生体レベルで検討するため、アポE欠損マウスの動脈硬化病変の形成過程をリアルタイムで観察した。アポE欠損マウスでは著明な高レムナント血症を呈することによって動脈硬化症を起こすことが知られている。本マウスに8週令から高脂肪食を与え、20週令まで飼育をし、動脈硬化巣の形成を促す。観察には大腿動脈を用いて蛍光標識した白血球の集積を血管外から観察する。これまでの予備実験によって新規顕微鏡ステージと水浸レンズの組み合わせによって白血球が病変部位に集積する過程をリアルタイムで観察し、ビデオファイルに保存することができることが確認されている。ここで得られた画像の解析によって生体内動脈硬化巣の進展状況が逐次把握することができる。この基礎実験の成果のもと、アデノウイルスベクターを用いてYY1遺伝子をアポE欠損マウスにあらかじめ導入することによってYY1の病態促進に対する影響を比較検討している。この実験は現在進行中で結果の解析を行っている。さらに、AT1受容体拮抗剤やHMG-CoA還元酵素阻害剤など血管に作動する薬剤が血管内皮細胞でのYY1の発現を増強させることも発見し、詳細について研究中である。
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[Journal Article] Yin yang-1 inhibits intimal thickening by repressing p21WAF1/Cip1 transcription and p21WAFl/Cip1-Cdk4-Cyclin D1 assembly.2007
Author(s)
Santiago FS.*, Ishii H.*, Shafi S, Khurana R., Kanellakis P., Bhindi R, Ramirez M., Bobik A., Martin J., Chesterman CN., Zachary I, Khachigian LM.
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Journal Title
Circulation Research 101
Pages: 146-155
Peer Reviewed
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