2007 Fiscal Year Annual Research Report
エルビウムレーザーによる歯根膜細胞の石灰化誘導の分子生物学的および組織学的研究
Project/Area Number |
19890079
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
水谷 幸嗣 Tokyo Medical and Dental University, 歯学部附属病院, 医員 (60451910)
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Keywords | レーザー / 生体刺激効果 / 歯根膜 |
Research Abstract |
本研究の最終的な目標は、歯根膜細胞を移植用にシート状にした「歯根膜シート」の石灰化能の向上を目指すことである。そこで、本年度においては、歯根膜細胞がheterogenousでありことに注目し、使用する培養歯根膜細胞中に含まれている骨芽細胞様細胞の石灰化がどのような照射条件のレーザー照射により促進されるかについて検討を行った。そのため、まず本研究で使用するエルビウム・ヤグレーザーが培養液中の細胞に均一に規定レベルの光エネルギーを照射するための実験装置の設計、および培養液の条件設定を行い、指摘と考えられる環境条件を得ることができた。また、骨芽細胞に様々な照射出力や回数、観察日数などの条件を変更してレーザー照射を行い、石灰化を促進し得る条件の検索を行っており、最適な照射条件の決定を行っている。 この照射条件を求めるは、実際の歯根膜細胞の石灰化を促進するための照射条件検索のベースになるため、該当年度中の研究内容は最も重要な意義を持っている。また、この照射条件検索においては、従来よりも高いパルス数によるレーザー照射が含まれている。そのため、高パルスのレーザー照射が生体に与える影響についても十分な検索が必要なため、イヌの歯肉を用いたin vivoの研究も並行して進行している。それによりパルス数の上昇が生体組織に熱蓄積による悪影響を及ぼしにくいことが軟組織およびこう組織において確認されつつある。
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