2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19890080
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
高橋 邦行 Niigata University, 医歯学総合病院, 医員 (40452057)
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Keywords | 大脳聴覚野 / フラビン蛋白蛍光 / マウス / 可塑性 |
Research Abstract |
マウス大脳聴覚野の可塑的変化を調べるために、報酬に伴った行動実験とフラビン蛋白蛍光イメージングを組み合わせて研究を行った。 報酬をもらえる音(S+音)、報酬をもらえない音(S-音)にさまざまな音を割り当てた。S+音、S-音ともに純音の場合、S+音に純音、S-音にAM音を用いた場合とその反対の組み合わせ、S+音に周波数が5kから40kに増加していくFM音(上昇FM音)、S-音に周波数が低下していく(下降FM音)を用いた場合とその反対の組み合わせで弁別学習が可能であるか行動実験を行った。結果はすべての組み合わせでマウスは弁別が可能であった。弁別学習はS+音に対する行動は変化しないのに対し、S-音に対して間違った行動をする割合が低下することから成立していた。弁別学習が成立した動物をフラビン蛋白蛍光イメージングを用いて、大脳聴覚野の反応を解析すると、S+音に対する反応は変化ないのに対し、S-音がAM音やFM音のように複雑な音の場合、一次聴覚野での反応が低下していることがわかった。しかしS-音が純音のように単純な音の場合には変化がなかった。 またマウスに強大音を聞かせることで、高音域の急性音響障害マウスを作成し大脳聴覚野の変化を調べた。結果は高音のみ高度難聴になった場合、低音の領域の反応が強くなる傾向が見られたが、中等度難聴以下の軽い難聴の場合、変化が見られなかった。
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Research Products
(4 results)