2007 Fiscal Year Annual Research Report
骨導超音波に対応した歯科騒音低減デバイスの開発を目指した研究
Project/Area Number |
19890126
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山田 朋美 Osaka University, 歯学部附属病院, 医員 (70452448)
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Keywords | 歯学 / タービン / 高周波 |
Research Abstract |
本研究は,歯科における高周波と聴覚への影響(気導音,骨導音)について解明し,将来的には新たな騒音低減デバイスの開発を目的としている。平成19年度は,国内主要タービンについて,発生音の広帯域計測により周波数分布とその音響特性の分析を行った。 1.国内主要タービンからの発生音の広帯域計測:日本国内で流通し入手可能な主要14機種のエアタービンハンドピースを対象とした。回転計デジタルタコメーターにてタービンの回転数を設定し,100kHzまでの測定周波数帯域を有す1/4インチコンデンサマイクロホン(UC-29,リオン)を用いて騒音計(NA-40,リオン)にて音圧レベルを計測し,騒音解析装置にて高速フーリエ変換解析(FFT)を行うことにより高周波帯域までの周波数分布を分析した。その結果,今回計測した全てのエアタービンから可聴域を超え,高い音圧レベルの周波数成分が含まれること.また,可聴域において突出した特長的な周波数成分を有することが明らかとなった。2.呈示音の作成と音響特性の解析(気導音):騒音解析装置に記録したデータを,騒音解析用コンピューター(VGN-GIABNS, Sony)に取り込み,PC上で音響編集解析ソフトを用いて,Duration 5sとなる呈示音を作成,周波数帯域ごとに編集する。各作成音について等価騒音レベル(LAeq)を算出し,呈示音の音響特性の解析を行った。その結果,タービンの機種により等価騒音レベルは大きく異なっていた。3.周波数帯域ごとの知覚閾値と感覚閾値の検討(気導音):PC上で作成した周波帯域ごとのタービン呈示音をDA変換器(UA-5,Ediro1)を通して被験者に呈示し,防音室内においてSemantic Differential methodによる感覚閾値を検討した。聴覚閾値,感覚閾値は周波数帯域により異なることがわかった。
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Research Products
(3 results)