2007 Fiscal Year Annual Research Report
細胞周期調節因子のリン酸化状態と細胞内局在によるEGFR阻害剤の効果予測
Project/Area Number |
19890135
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山崎 文之 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (60444692)
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Keywords | EGFR / AKT / PKB / MMAC1 / PTEN / Erlotinib / survivin / VEGF |
Research Abstract |
Epidermal growth factor receptor(EGFR)を高発現したA-431細胞から作製したEGFR阻害剤のerlotinibに対する耐性株において、MMAC1/PTENのリン酸化状態について検討し、さらにAKT/PKBの下流のmTORをターゲットとしてラパマイシンを併用した場合にEGFR阻害剤への感受性が回復することを見出した。この耐性克服の背景の分子相互作用とretinoblastomaを中心とした細胞周期調節因子の局在とリン酸化状態の変化への作用を検討中である。また、EGFR高発現A-431細胞株のEGFR阻害剤erlotinibへの耐性株のAKT/PKBのリン酸化状態に着目し、gemcitabineがリン酸化AKT/PKBを減少させてEGFR阻害剤への感受性を回復することを見出した(投稿準備中)。また、アポトーシス阻害因子のIAP family memberの一つであるsurvivinの局在と機能や細胞分裂時の中心体の数に与える影響と染色体の不安定性について報告した(Br J Cancer)。他にもやもや病における硬膜のVEGF発現について検討し報告した(Neurosurgical Rev)。臨床では、脳に対する放射線照射後の二次性腫瘍発生について検討を行い、高線量の放射線照射後に退形成星細胞種や膠芽腫が発生する一方で、低線量の放射線照射や高線量照射の辺縁部に乏突起系腫瘍が発生することを見出し報告した(J Neuroonco1)。
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Research Products
(3 results)