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2007 Fiscal Year Annual Research Report

レプチン(代謝調節ホルモン)と歯の萌出期の顎骨リモデリング

Research Project

Project/Area Number 19890157
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

中村 由紀  Kyushu University, 大学病院, 医員 (70452779)

Keywords発生・分化 / 細胞・組織 / レプチン
Research Abstract

歯の形成及び萌出に伴う顎骨のリモデリングは、遺伝的要因に加えて、交換歯を含む局所的要因、また全身的要因が絡んだ非常に複雑な過程をへて行われている。特に全身的要因については、未だ科学的報告が殆どなく、解明すべき点が多く残されている。本研究では、全身的要因の一つとして、代謝調節因子「レプチン」に注目し、歯の形成・萌出に伴う顎骨のダイナミックな変化にレプチンがどのように関与しているのかを分子生物学的に検索し解明することを目的とした。
これまでの研究業績より、レプチンが味覚器にも作用していることを明らかにし、口腔内器官もまたレプチンの作用部位であることを示した。さらに研究を進め、歯を含めた口腔内器官へのレプチンの役割を追及するため、はじめに、レプチン欠如マウスと正常マウスにおいて歯の形成・萌出期における顎骨リモデリングの分化マーカーの発現を比較した。現在データ解析中であるが、マーカーの発現に相違がある可能性が示唆されつつある。また、同時にレプチンが歯や顎骨といった口腔内器官に直接作用を及ぼしているかについての検討を行うために、歯根や顎骨におけるレプチン受容体の発現の有無、発現時期を解析している。こちらも解析中であるが、今のところ歯根や顎骨にレプチン受容体の発現は認められていない。しかしデータ数もまだ不十分であることから、実験の手法に様々な改良を加え解析を進める必要があると考える。もしレプチン受容体の発現が認められないとすると、歯根や顎骨へのレプチンの直接作用の可能性は低く、従来の報告にあるようにレプチンが制御する骨吸収機序は中枢の受容体にレプチンが作用し交感神経系を介すると考えられる。

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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