2007 Fiscal Year Annual Research Report
invマウスを用いた胆管発生異常に関する分子生物学的検討
Project/Area Number |
19890188
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
嶋寺 伸一 Kyoto Prefectural University of Medicine, 附属病院, 専攻医 (30453096)
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Keywords | 発生・分化 / 遺伝子 |
Research Abstract |
本研究ではinv mouseにおける胆管発生異常とくに肝内胆管の発生異常、そしてその結果としてのDPMが閉塞性黄疸を来すメカニズムを追究することを目的とした。 平成19年度においては、inv heterozygote mouse雌雄をmatingさせ、妊娠マウスから胎仔を摘出し、PCRにてinv遺伝子の有無を決定し、[inv/inv][inv/+][+/+]の核型に分類した。 つづいてホルマリン固定した肝組織をパラフィン包埋ブロックから薄切切片を作成し、妊娠9日目から13日目と追って肝内を観察した。ところが、胎児期は肝細胞同士の接着が粗であるため、薄切の際に肝細胞が剥がれやすく、観察に困難を極めている。 現在HE染色とCytokeratinに対する免疫組織化学染色を行っている。出生後のマウス胎仔においては肝切片にて、肝内胆管、門脈、動脈を同定できるが、胎児期の肝細胞については未だ染色性が安定せずにいる。 以上のことはinv遺伝子の有無の核型の違いでの差は認めなかった 今後は染色性が安定しない場合は、手技的エラーを見直す必要が有る。
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