2008 Fiscal Year Annual Research Report
クライエントの暴力と攻撃に対処する精神科看護実践の諸相
Project/Area Number |
19890199
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Research Institution | Hirosaki Gakuin University |
Principal Investigator |
岡田 実 Hirosaki Gakuin University, 看護学部, 准教授 (20438435)
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Keywords | 精神科病院 / 入院患者 / 暴力と攻撃行動 / 看護介入技術 / 場面コンテクスト |
Research Abstract |
本研究に関連して平成20年度に得られた研究実績は以下の通りである。 1、本研究は「弘前学院大学倫理委員会」に倫理審査申請書を提出し承認を得た。 2、青森県内および北海道札幌市内の精神科病院に従事する精神科看護師、あるいは元精神科看護師合わせて12名にインタビューしそれぞれを逐語録に変換した後に検討を加えた。 3、インタビューされた事例を検討し、各事例の臨床的な妥当性を確保することを目的に、既に発足している「精神科救急・急性期看護問題検討会」(正構成員6名他)において計7回の事例検討会を開催した。 4、研究発表:雑誌論文、1)佐原美智子・岡田実:精神医療現場における暴力、精神医療、no.51:101-107、2008〔国内外で発表された関連文献の検討〕2)岡田実:暴力の救急場面への対処;ある若手看護師の保護室内での抑制の経験から、精神医療、no.54:120-123、2009〔当事者が体験した状況に等しく身を置き追体験することによって、状況依存性の高い介入技術を共有する可能性を示した〕 5、図書出版:岡田実(単著):暴力と攻撃への対処;精神科看護の経験と実践知(初版第1刷)、すぴか書房、2008年6月発行〔研究代表者の既発表論文を加筆修正し再構成した〕6、講演:「暴力と向き合う;安心して働ける職場風土づくりを目指して」(スライド78枚)と題して2008年10月28日、札幌医科大学附属病院職員100余名を対象に院内で講演を実施した。
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Research Products
(3 results)