2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19890207
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
新井 陽子 Kitasato University, 看護学部, 講師 (90453505)
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Keywords | 周産期 / 産後うつ病 / 家族機能 |
Research Abstract |
平成19年度は、文献の再検討と、これまでの基礎研究の再検討をおこなった。 基礎研究の再検討の結果、産後1カ月時に家族関係で支障を感じている褥婦は産後うつ病の割合が高く、これまでの先行研究を指示する結果が得られた。また、記述内容を、育児不安の記述内容を分析すると、産後3日においては、『初めてなのですべてが不安』『わからないことだらけ』などの漠然とした内容が多く、産後1か月においては、『一人でやっていけるか不安』『自分の体がもつか不安』など里帰りを終え自宅に戻り、家族からの支援がなくなることに起因する不安を認めた。 また、家族機能尺度をFADの使用を考えていたが、FADは家族機能の変化を測定することは可能であるが、これまでの先行研究から家族機能不全の有無を判断するまでには至らないことが推測された。そこで、調査尺度に以前に使用したFASを加えることを検討した。 このような経過から、調査用紙にFAS尺度の追加、対象者が自由記載できる記述欄を設け、家族機能の変化が詳しくわかるような調査用紙に修正をおこなった。 所属機関の倫理委員会の審査、研究依頼施設の倫理審査を経た後、平成20年3月から妊娠初期の調査用紙の配布を開始した。現在、調査用紙の配布と回収を実施しているところであり、まだデータ収集段階である。次年度は、収集したデータを分析する予定である。
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