2007 Fiscal Year Annual Research Report
多能性歯髄幹細胞を用いた筋系譜細胞への分化転換に関する基礎的研究
Project/Area Number |
19890242
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
中塚 隆介 Osaka Dental University, 歯学部, 助教 (90454561)
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Keywords | 歯髄細胞 / 分化可塑性 |
Research Abstract |
歯髄細胞が持つとされる多分化能を検討する目的で、歯髄細胞の骨格筋分化を試みた。具体的にはこれまでに報告のある間葉系細胞からの骨格筋分化誘導法を試みることにより歯髄細胞における筋分化に必要な培養条件の検討を行い、筋分化マーカーであるMyoD-1等の発現を指標とした検討を行った。ラットより回収した歯髄細胞を3ng/ml IGF-1、2%ウマ血清を含む培地により1、2、3週間の分化誘導を行い、それぞれの細胞よりtotal RNAを回収しReal time PCRによってMyoD-1、Alkaline phosphatase、BMP-4の発現を解析した。MyoD-1の発現は分化誘導により上昇することが確認されたが、一方で骨分化を誘導するサイトカインであるBMP-4の発現は高いままであった。そこでBMP受容体に拮抗的に結合しBMPシグナルを抑制するNogginを分化誘導培地に添加し同様の分化誘導を行ったところ、通常の筋分化条件より効率良く歯髄細胞を筋系譜細胞へと分化誘導できる傾向にある可能性を見出した。 さらに、一筋分化に重要とされる転写因子を歯髄細胞に導入するため、MyoD-1をコードするcDNAを持つ発現コンストラクトの作成を行った。
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Research Products
(1 results)