2007 Fiscal Year Annual Research Report
中世東アジアの交流・交易に関する新研究戦略の開発・検討
Project/Area Number |
19900113
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
池田 栄史 University of the Ryukyus, 法文学部, 教授 (40150627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊見山 和行 琉球大学, 教育学部, 教授 (40211403)
佐伯 弘次 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (70167419)
上原 靜 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (40320519)
後藤 雅彦 琉球大学, 法文学部, 准教授 (30291553)
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Keywords | 中世考古学研究 / 水中考古学研究手法 / 物理的遺跡探査手法 / 喜界島城久遺跡群 / 沖縄県名護市高麗瓦出土遺跡 / 中世総合資料学 / カンボジア国クナ・ポー窯跡 / 長崎県鷹島海底遺跡 |
Research Abstract |
本研究では、中世の考古学研究について、水中考古学的手法や遺跡の物理探査手法などの新しい研究方法を採用するとともに、琉球列島の島々と他の地域との関係を探求するなど、これまでとは異なった研究方法や地域を選んだ調査・研究を進めてきた。 この結果、研究方法の模索が続いていた水中考古学分野においては、海底音波探査装置を使った海底地形および地質調査方法の有効性を確認するとともに、引き揚げ調査資料にする地上での調査手法について、長崎県松浦市鷹島海底遺跡出土資料を対象とした研究成果を報告した。 また、琉球列島における調査・研究では、奄美群島喜界島城久遺跡群や志戸桶七城遺跡、沖縄県名護市内における高麗瓦出土遺跡に関する資料調査を行なうとともに、昨年度に行なった喜界島城久遺跡群に関するシンポジウムの報告書、および沖縄島名護市内における高麗瓦調査報告書を刊行した。 さらに、本研究と関連する他の科学研究費研究組織と連携した研究シンポジウム「中世総合資料学の実践-間宮海峡から琉球弧へ-」を開催するとともに、この連携を踏まえた『中世総合資料学論集』全4巻の原稿作成と編集を行ない、平成20年度科学研究費補助金による出版助成へ応募した。 なお、この他に、カンボジア国アンコール地区において、アンコール地区文化財管理局との間に研究協力協定を結んだ大阪大谷大学と共同して、アンコール時代の窯跡であるシュムリアップ州クナ・ポー窯跡群の考古学的調査を実施した。 その上で、これらの研究成果を盛り込んだ、本研究に関する研究報告書を取りまとめた。
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Research Products
(4 results)