2019 Fiscal Year Annual Research Report
Phase specific omics on wood wafers and genome editing elucidate mechanism for white rot
Project/Area Number |
19F19095
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
本田 与一 京都大学, 農学研究科, 教授 (70252517)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
XU HAIBO 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2021-03-31
|
Keywords | 木材腐朽菌 / オミックス / 木材分解系酵素 / トランスクリプトミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
腐朽菌による木材分解機構の研究は、従来木粉や液体培地などの基質を用いたものが多く、実態を反映しきれていなかった。本研究では、近年の質量分析やポストゲノム解析技術の進歩を受け、新たに基質として板状の木片を用いて研究を行う。木片を使うことで、木材本来の構造を分解する際の局所的・経時的な解析が可能となる。また、受入研究室で開発してきた白色腐朽菌の形質転換、遺伝子破壊、ゲノム編集系等の手法により、オミックス解析によって提案されてくる多数の因子間の因果関係を効果的に解明することができる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
木片を用いた培養系と、そこからのRNAの抽出、網羅的な解析など、研究の基盤となるシステムの開発は順調に進んできている。
|
Strategy for Future Research Activity |
野生型の腐朽菌を用いた解析を行ったあとは、当研究室で単離されたリグニン分解不全株などの変異株や、ゲノム編集によって特定の遺伝子を破壊した株を用いた解析を行い、木材分解において主要な働きをする因子を、木粉では無く木片の系を用いた明らかにしていく予定である。
|