2019 Fiscal Year Annual Research Report
Analyses on innate immune response for vector-borne virus.
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19F19108
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
加藤 健太郎 東北大学, 農学研究科, 教授 (30401178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ISLAMUDDIN MOHAMMAD 東北大学, 農学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2019-07-24 – 2022-03-31
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Keywords | ベクターボーンウイルス / デングウイルス / 自然免疫応答 |
Outline of Annual Research Achievements |
デングウイルスは、フラビウイルス科フラビウイルス属のRNAウイルスである。ネッタイシマ蚊等により媒介されるアルボウイルスである。110か国以上で毎年およそ5000万人から1億人が感染する風土病となっている。デング熱の症状は、突然の発熱、頭痛、筋肉や関節の痛み、発疹である。デング熱は12-20%という高い致死率にも関わらず、未だ有効な治療薬やワクチンが開発されていない。現在、抗ウイルス薬やワクチンの開発が進められている。より効果的な治療法の開発や慢性的な病態の緩和のためには、病態に関わる免疫因子の役割の解明が必要である。さらに、宿主の抗ウイルス応答や組織の病態を回復へと導く免疫反応を阻害することなく、治療の標的とすべき免疫因子の同定の必要がある。 本研究の目的は、ベクターボーンウイルスであるデングウイルス感染に対する宿主の自然免疫応答(TRIF, MyD88シグナル経路とNLRとの相互作用)について解析を行うことである。 まず、宿主細胞として用いるVero-E6, BHK21, C6/36細胞について培養を開始した。C6/36細胞については、当初培養の状態が悪かったため再度分与してもらい、3細胞について大量培養後に冷凍ストックを作製した。 次に、デングウイルスの培養を行う。今回はデングウイルスの血清型2のウイルス株を用いて培養を開始した。ここで、本人の家族の健康問題により、急遽帰国することになった。帰国まで間がなかったため、デングウイルスの細胞変性効果を顕微鏡観察では判断できなかったため、PCR法によりウイルス遺伝子の同定を行った。結果として、ウイルス遺伝子に相当するバンドを得たため、ウイルスの存在を確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年10月に家族の健康問題のため、緊急帰国したので、それ以降の解析を行えなくなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度で終了しました。
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Remarks |
東北大学大学院農学研究科動物環境システム学分野のホームページ
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