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2021 Fiscal Year Annual Research Report

地球物理・地球化学的複合アプローチによる火山噴火準備過程の解明

Research Project

Project/Area Number 19F19316
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

小山 崇夫  東京大学, 地震研究所, 助教 (00359192)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) GRESSE MARCEAU  東京大学, 地震研究所, 外国人特別研究員
Project Period (FY) 2019-11-08 – 2022-03-31
Keywords三宅島 / 熱水流動シミュレーション / 海水 / 異方性
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、前年度までに三宅島下の比抵抗構造と自然電位分布を明らかにした。R3年度は、熱水流動シミュレーションコードを使用した数値計算により、先述の既存の構造を説明できるかどうか、また、説明するように構造を修正することを試みた。熱水流動シミュレーションの結果、等方媒質の浸透率構造を仮定すると、島周囲の海から三宅島下への海水の浸透が顕著となり、比抵抗値に換算すると、MT法解析から得られた構造よりも圧倒的に低比抵抗となってしまい、両者が不整合になることがわかった。そのため、浸透率には異方性があることがわかり、海からの海水浸透を妨げるような層の存在が必要であることがわかった。
加えて、ドローンを利用した空中磁気測量データの解析も実施した。当観測は、市販のドローン(DJI社Matrice600Pro)にセシウム光ポンピング磁力計(Geometrics社G-858)を搭載して実施したものである。その結果、平均磁化強度は12A/mとなり、玄武岩の標準的な強度範囲と一致した。また、山頂カルデラ火口周囲で平均よりも強磁化を示す一方で、カルデラ下は弱磁化を示した。このことは、カルデラ周囲は以前の噴火で未噴出だった火口内溶岩が固化し、磁化を獲得したものであり、カルデラ下は2000年噴火で粉砕され、磁化ベクトルの向きがランダムにかき乱されたため、全体として弱磁化を示したものと考えられる。
また、当研究成果をとりまとめ、査読付き国際誌への投稿準備を行った。

Research Progress Status

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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