2019 Fiscal Year Annual Research Report
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19F19352
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
尾松 孝茂 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (30241938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ALLAM SRINIVASA 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2019-10-11 – 2022-03-31
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Keywords | 光渦 / 特異点光学 / レーザー / 非線形光学 |
Outline of Annual Research Achievements |
位相特異点(螺旋波面)に由来する環状光強度分布と軌道角運動量を有する光波を光渦と呼ぶ。現在、量子光学、光通信、さらには、物質加工まで光渦の応用研究は多岐にわたる。これら応用研究の成否は、如何に効率よく純度の高い光渦を発生できるか、如何に光渦が発生できる波長範囲を拡大するか、というレーザー技術に大きく依存する。 今年度は、可視域(赤-オレンジー緑)でレーザー発振するPr:YLFレーザーに注目し、特殊空間モード発生に取り組んだ。軸外し励起と強集光光学系を併用して、赤-オレンジの波長域で代表的な光渦であるラゲールガウスモード、さらにはインス-ガウスモードをレーザー共振器から直接発生させることに成功した。現在、論文執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
わずか半年で半導体レーザー励起Pr:YLFレーザーから特殊空間モードの直接発生に成功し、論文発表できるデータ取得は終了した。現在、パワースケーリングに取り組んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
レーザーのパワースケーリングに取り組むとともに、緑波長域における特殊モード発生、さらには、近紫外域における特殊モード発生を進める。
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