2019 Fiscal Year Annual Research Report
Isolation and functional analysis of factors involved in prolamines accumulation in rice endosperm
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19F19394
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
熊丸 敏博 九州大学, 農学研究院, 教授 (00284555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ELAKHDAR AMMAR 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2019-11-08 – 2022-03-31
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Keywords | イネ / 突然変異 / 貯蔵タンパク質 / 種子 |
Outline of Annual Research Achievements |
コメ中には貯蔵タンパク質としてアルコール可溶性のプロラミン、塩可溶性のグロブリン、酸・アルカリ可溶性のグルテリンが含まれている。それぞれ複数の分子種から構成されている。プロラミンの組成は米粉製パン特性や日本酒の醸造特性等の加工特性に影響を及ぼすことが知られている。本研究ではプロラミン組成が劇的に変化した突然変異の原因となる因子を同定することを目的とする。本研究によって得られる成果はコメのプロラミン組成の改変によるコメ加工特性の改良に役立つと共に、学術的には植物科学、種子生理学における遺伝子機能解明に寄与することが期待される。 ・システイン残基を多く含む複数のプロラミン分子種の量が増加したEsp4変異の原因となる因子の同定のため、野生型とEsp4変異体との交雑F2世代よりそれぞれ50個体以上のEsp4型と野生型を選抜中である。交雑F2個体の自殖種子(F3種子)のタンパク質組成をSDS-PAGEによって解析することにより、各F2個体の遺伝子型を推定した。これまでにEsp4型個体と野生型個体をそれぞれ約30個体と約15個体を獲得した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始から4か月間の短期間で交雑F2よりEsp4型個体と野生型個体をそれぞれ約30個体と約15個体獲得したことから、目標であるそれぞれ50個体に間もなく到達すると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
・Esp4変異の原因となる因子の同定のため、野生型株とEsp4変異株との交雑F2世代よりそれぞれ50個体以上のEsp4型個体と野生型個体を選抜する。選抜したEsp4型個体と野生型個体の葉身よりDNAを抽出し、Esp4型個体と野生型個体のそれぞれのバルクDNAを用いてゲノム全領域の塩基配列を次世代シークエンサーによって解読し、SNPsにより相関解析を行う。同解析によりEsp4遺伝子の染色体上の候補領域を特定し、同候補領域に存在する予測遺伝子を検出する。 ・システイン残基を含まない複数のプロラミン分子種の量が減少したesp1変異の原因因子である翻訳終結因子(eukaryotic peptide chain release factor1: eRF1)の野生型と変異型組み換えタンパク質を大腸菌で発現させ精製する。両組換えタンパク質の活性をin vitroにおいて解析する。
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