2020 Fiscal Year Annual Research Report
New assessment of environmental impacts of black carbon and dust by a mixing-state diversity metric
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19F19402
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Research Institution | Japan, Meteorological Research Institute |
Principal Investigator |
梶野 瑞王 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (00447939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHING PING PUI 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2019-11-08 – 2022-03-31
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Keywords | ブラックカーボン / 3次元モデル / 気道沈着 / 放射強制力 / 黄砂 |
Outline of Annual Research Achievements |
黄砂とブラックカーボンの混合状態を考慮する気象化学モデルNHM-Chemのエアロゾルモジュール間相互比較論文をGeosci. Model Dev.誌に発表した(NHM-Chem-mixのプロトタイプ)。NHM-Chem-mixのさらなる発展形として、3-モーメントビン法(Kajino et al., J. Geophys. Res., 2013)を実装することを着想した。 COVID-19におけるロックダウンによる大気質と気候影響に関する総説をIJERPH誌に発表した。プロトタイプ版NHM-Chem-mixを用いて、ニューデリーの大気汚染におけるCOVID-19の影響評価研究を実施し、現在、J. Geophys. Res.誌への投稿準備中。 ブラックカーボン(BC)の混合状態を陽に解像したCAM5-chem/ATRAS2 (Matsui et al., Nat. Comm., 2018)と気道沈着モデル(Ching and Kajino, Sci. Rep., 2018)を組み合わせて、BCの微物理特性の不確定性が、環境影響(地上濃度と気道沈着量)に及ぼす不確定性を評価した研究を取り纏めてOne Earth誌に発表し た。また続編として、BCの発生量とGDP、環境影響(地上濃度)と気候影響(放射強制力)を国別に比較・整理した研究の第一原稿を完成させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
数値モデル開発は順調である。申請時は東アジアのみに対象を絞っていたが、2019年度は名古屋大学の松井仁志助教との共同研究により対象を全球に拡大、さらに2020年度は総合地球環境学研究所の林田佐智子教授との共同研究により対象を南アジアに拡大した。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで通り引き続きモデル開発を遂行し、結果を取り纏めた論文化も同時に進めて行く。
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Research Products
(4 results)