2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Highly Active Heterogeneous Late-Transition Metal Photocatalysts
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19F19733
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
山田 陽一 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, チームリーダー (50317723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BUKHANKO VALERII 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2019-07-24 – 2021-03-31
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Keywords | 光触媒 / 有機変換反応 / 高分子触媒 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、有機金属型の均一系・不均一系光触媒を調製し、新しい光触媒型有機変換反応の開発を目的としている。その目的のために、金属錯体型の均一系・不均一系光触媒を調製すべく、単分子ならびに高分子の光触媒リガンドを様々合成した。すなわちビピリジン系の鎖状高分子ならびにペンダント型高分子を各種調製に成功した。そこでこれらビピリジン系高分子と金属種との錯体形成を検討したところ、様々の均一系・不均一系光触媒の合成に成功し、光触媒型有機変換反応のための光触媒をストックすることができた。これらの触媒を ICP-MS (誘導結合プラズマ質量分析法)により金属種の重量比を確認し、NMR (核磁気共鳴装置)にて触媒分子構造を決定した。触媒反応に使用できる状態になった。 この均一系・不均一系光触媒をすでに報告されている光触媒型有機変換反応に附した。その結果、均一系光触媒ではまずまずの高収率で対応する生成物を得ることができた。また不均一系触媒においても中程度の収率ながら光触媒反応が進行することを確認することができた。 そこで医薬品合成中簡体合成を志向した新規光触媒型有機変換反応を行った。ラジカル発生系試薬による分子変換反応を種々検討した。その結果対応する四級炭素化合物を良好な収率で得られることに成功した。この反応において、各種触媒によって反応性が異なることが確認され、光触媒としての酸化還元電位に依存した反応性を示すことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
提案書通りの進捗が見られ、2020年度も引き続き提案書通りの研究を進める。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度調製した各種光触媒を用いて、引き続き光触媒による医薬品中間体合成を志向した有機変換反応を実施する。さらに現在炭素固定を志向した検討計画しており、効率的な光触媒有機変換反応の開発を行う。 研究計画に変更などはありません。
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