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2019 Fiscal Year Annual Research Report

Approaches in English language education in Japan and pedagogical implication to English education in Japan and china from a view of an international language

Research Project

Project/Area Number 19F19734
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

柴田 美紀  広島大学, 総合科学研究科, 教授 (90310961)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) CHEN WENFANG  広島大学, 総合科学研究科, 外国人特別研究員
Project Period (FY) 2019-07-24 – 2022-03-31
Keywords国際共通語としての英語 / 標準英語
Outline of Annual Research Achievements

本研究は日本と中国における英語教育の現状を検証し、グローバル社会における英語使用の観点から、両国の英語教育が目指すべき指針を提案することを究極の目的とする。昨今の英語使用者は必ずしも英語母語話者に限定せず、むしろ非母語話者とのインタラクションが増えている。こうした現状に鑑み、英語を国際共通語ととらえ、その概念をどのように指導へつなげるかは大きな課題である。
この課題を考える際にまず明らかにすべき点は「どの/誰の英語を教えるか」である。これまではアメリカ英語やイギリス英語などいわゆる母語話者の英語を規範あるいは標準英語とみなして指導してきた。しかし、英語母語話者の間に存在する、社会文化的方言、地方方言といった多様性について取り上げられることはほとんどなかった。さらに「標準英語」という用語の解釈も統一の見解に至っていない。先行研究の中には明確に定義することなく「標準英語」に言及しているものも見られた。そこで、2019年度は主に「標準英語」の概念について、主要な辞書や先行研究で議論された定義をもとに精査した。
「Standard English」をResearch Gate, Google Scholarなどで検索し、158の文献が提示され、そのうち55をダウンロードした。現時点で18の論文、著書を中心に、歴史的観点、社会文化的背景、教育的観点から分析を終えている。これまでの結果では「標準英語」との人為的に生まれた概念であり、ある地方の英語が歴史的・社会的・政治的背景から「標準」となった点が明らかにされた。現在、これまでの成果をまとめ、論文を執筆中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究を申請した時点では、初年度に中国と日本の英語教員に、「ネイティブスピーカー」「ノン・ネイティブ」「標準英語」に対する認識と言語態度についてアンケートとインタビューを行う予定であった。しかし、研究代表者と特別研究員が議論を重ねるうちに、国際共通語として英語を考える際に「標準英語」を定義することが不可欠と考え、先行研究や著書を精査することとした。当初の計画とは異なるが、本研究の目的を遂行するために必要なステップであり、その点でおおむね順調に進展していると言える。

Strategy for Future Research Activity

グローバル社会における英語使用の現状を踏まえ、「標準英語」の存在意義と必要性について議論する。さらに、先行研究から明らかにされている点と議論の結果を考慮し、日本と中国の英語教育関係者(英語教員養成課程の大学生と大学院生、現職の英語教員)に「標準英語」「ネイティブ」「ノン・ネイティブ」に対する解釈と言語態度について アンケートとインタビューを実施する。アンケート項目については、先行研究および研究代表者がこれまでの研究に使用したアンケート項目を参考に作成する予定である。アンケートの意図と項目の内容を正しく理解してもらうため、指示文、項目ともに、英語と中国語、あるいは英語と日本語を併記する。インタビューについては、参加者は抽象的な概内や内面を説明するため、基本的に参加者の母語を用いる。また、オンラインで行う。
アンケートとインタビューの分析結果を、国際共通語としての英語を指導するための教育的示唆へとつなげる。

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Published: 2021-01-27  

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