2020 Fiscal Year Annual Research Report
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19F19794
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
千葉 親文 筑波大学, 生命環境系, 教授 (80272152)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ERIKSSON JONAS 筑波大学, 生命環境系, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2019-11-08 – 2022-03-31
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Keywords | 骨格筋 / 脱分化因子 / イモリ / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス筋培養株C2C12から分化させた多核の筋管を、成体イモリ血球成分の培養上清中で培養すると、筋管が単核化(脱分化)し、増殖する様子が観察された。そこで、以下の実験を進めた。 1)単核のmyogenic細胞が混入した可能性を排除する目的で、多核の筋管由来の細胞を追跡できる新たな実験系を立ち上げ、証明実験を進めている。今年度、蛍光タンパク質をC2C12に発現させ細胞追跡を進めた結果、強い光毒性が観察されたことから、現在、導入する蛍光タンパク質の種類(励起波長特性)と検出するためのフィルターセットの組み合わせを検討しつつ解析を進めている。 2)イモリ血球培養上清をiTRAQ法で分析したが、検出されるタンパク質のほとんどが培養液にもともと多量に含まれるウシ胎児血清等のタンパク質、あるいはイモリ赤血球に多量に含まれるグロビンやヒストン等のタンパク質であったため、脱分化因子候補の抽出は困難であった。現在、血球細胞種の特定と因子抽出法の検討を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
イモリ血球の培養上清中にマウスのmyotubeを脱分化させる因子が含まれている可能性が高まったが、脱分化現象そのものの証明実験が多少遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスmyotubeの脱分化・増殖を証明するとともに、活性化される分子経路を明らかにする。
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Research Products
(5 results)