Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 和雄 京都大学, 工学研究科, 名誉教授 (70227429)
門内 輝行 京都大学, 工学研究科, 教授 (90114686)
冨田 直秀 京都大学, 工学研究科, 教授 (50263140)
横小路 泰義 神戸大学, 工学研究科, 教授 (30202394)
尾形 哲也 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (00318768)
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Research Abstract |
本研究の目的は,周囲環境の個別性や多様な利用者・利用状況に応じて,しなやかに自ら機能を創成できる新たな人工物システムの設計論を確立することである.本研究では,人間や生体のような「主体性」のある存在を,「認知主体」と総称し,このような認知主体に備わる「多様性の生成と選択」の機構を「記号過程(セミオーシス)」として捉え研究を展開した.すなわち,広義の記号過程について,「無限定(悪構造)な対象に対して,主体の能動的な介入によって個々の要素に対する意味のまとまりを生成し,その要素間の関係,ならびに要素と全体の関係を構造化して把握する際の「普遍的」な過程」として定義し,記号の生成・利用のダイナミズムの観点から,様々な適応システムの間の同形性に基づいて普遍的な設計論を展開した.研究組織としては,(1)環境適応ロボットの記号過程,(2)適応環境の記号論,(3)動的環境認知の記号過程,の3つの研究グループに加え,グループ横断的な新たなテーマへの着手とツール開発をミッションとする研究代表者グループを組織して前年度からの研究を継続した.研究代表者による,国内外での国際会議における招待講演をはじめ,海外からの招聘研究者も交えて議論を展開したほか,国際集会の開催,国内学会との共催による集会の場において,プロジェクト外部の研究者との意見交換や議論を重視した.
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