2010 Fiscal Year Annual Research Report
上皮細胞系の統合的理解を目指した細胞接着・細胞骨格研究の新展開
Project/Area Number |
19GS0313
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
月田 早智子 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (00188517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 淳 大阪大学, 生命機能研究科, 助教 (00362525)
山崎 裕自 大阪大学, 生命機能研究科, 助教 (80527664)
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Keywords | 細胞・組織 / 細胞接着 / 生体分子 / プロテオーム / 細胞膜 |
Research Abstract |
本研究の目的、実施計画にそって、下記のように研究を遂行した。 課題1)新規細胞間接着装置構成蛋白質による上皮細胞シートの特性制御の解析:これまで、細胞間接着装置を構成する新規因子として10数種類のなかの細胞骨格蛋白質2種、(1)、(2)でのみ、特異性のよい抗体を作製することができた。まず(1)について、カドヘリンに結合するRacGEFであるTrioの結合因子Taraであることが明らかになり、そのノックダウンにより、カドヘリンの転写レベルが下がることが明らかとなった。Taraからカドヘリンの転写制御にいたる新しいシグナル経路を明らかにした。 課題2)上皮細胞シートの物質透過性および物性の制御機構の解析:上皮細胞間バリアー構築蛋白質であるクローディンについて、従来の24種類に加えて、新たに3種類のサブタイプが見いだされた。一方で、各々のクローディンの重合原理についてそのダイナミクスから検討を加えた。 課題3)細胞間接着装置・細胞表層骨格系による上皮細胞シート特性制御機構の解析:IQGAP3を起点とした、細胞増殖シグナル制御機構の解析を進めた。IQGAP3は細胞分裂にも関わるユニークな細胞増殖制御機能を担うと思われた。 課題4)上皮細胞アピカル膜繊毛による上皮細胞制御機構の解析:細胞間接着に規定される細胞極性関連因子として同定されたOdf2は、中心体や基底小体に存在する。一次繊毛の形成に重要であるという当研究室での所見からコンディショナルノックアウトマウスの作製を行った。全身でOdf2の発現を欠くノックアウトのマウスの解析を進めた。繊毛の方向性の異常を生じるメカニズムを明らかにすることができた
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[Journal Article] Predicted expansion of the claudin multigene family2011
Author(s)
Mineta, K., Yamamoto, Y., Yamazaki, Y., Tanaka, H., Tada, Y., Saito, K., Tamura, A., Igarashi, M., Endo, T., Takeuchi, K., Tsukita, Sa.
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Journal Title
FEBS letters
Volume: 585
Pages: 606-612
Peer Reviewed
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[Journal Article] Loss of claudin-15, but not claudin-2, causes Na+ deficiency and glucose malabsorption in mouse small intestine2011
Author(s)
Tamura A, Hayashi H, Imasato M, Yamazaki Y, Hagiwara A, Wada M, Noda T, Watanabe M, Suzuki Y, Tsukita S
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Journal Title
Gastroenterology
Volume: 140
Pages: 913-923
Peer Reviewed
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