2020 Fiscal Year Annual Research Report
光害の光源は何だろう?みんなで街灯マップを作ろう!-市民参加型スペクトル調査-
Project/Area Number |
19H00043
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Research Institution | 福井市自然史博物館 |
Principal Investigator |
加藤 英行 福井市自然史博物館, 公立博物館学芸員
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Project Period (FY) |
2019-04-01 –
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Keywords | 光害 / 街灯 / 市民調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
・研究目的 教育や観光分野において地域資源となる星空環境の価値を明らかにし、市民へ光害の認識・啓発を広めるため、本研究では市民調査による福井市内における街灯と星の見え方調査、および夜空の明るさと色の調査を実施し、その関係を明らかにすることを目的とする。 ・研究方法 (1)『市民調査』星図を比較する方法で星の見え方と手作り簡易分光器を用いた街灯調査を実施する。(2)『夜空の色と明るさの調査』市民調査から得られる結果を検証する目的で、分光器とCMOSカメラを用いた夜空のスペクトル強度測定、デジタルカメラを用いた色指数と夜空の明るさ測定をすることで、夜空の明るさと色の傾向を示す。 ・研究成果 市民調査による星の見え方の報告は108件得られ、福井市の中心市街地(JR福井駅)から遠ざかるほど星が見えやすくなる傾向を確認した。また、手作り簡易分光器を用いた街灯調査の報告は10件得られ、31基の光源に対してLED照明は16基(約52%)、蛍光灯・水銀灯は13基(約42%)、その他2基(6%)であった。次に、夜空のスペクトル強度測定は福井市内3箇所で実施し、水銀の輝線を確認することができた。この結果から、測定地点において蛍光灯・水銀灯などの水銀を使用した照明により、夜空を明るくしていることが示唆された。一方、近年導入が進んでいる白色LED照明の波長のピークは今回の測定では明らかにならなかった。即ち、今回実施した夜空のスペクトル強度測定を実施した地点においては、水銀を使用した照明とLED照明の両方が設置されていたが、水銀を使用した照明による影響が大きかったことが伺えた。また、デジタルカメラを用いた色指数と夜空の明るさ測定からは、夜空が明るくなるほど夜空の色が青くなる傾向がみられた。
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Research Products
(2 results)