2019 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝と進化を関連付け現存生物の多様性と環境への適応を探究する学習プログラムの開発
Project/Area Number |
19H00099
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Research Institution | 文京区立第六中学校 |
Principal Investigator |
川島 紀子 文京区立第六中学校, 主任教諭
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Project Period (FY) |
2019
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Keywords | 中学校理科教育 / 進化 / 分類 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究の目的】 新学習指導要領では、遺伝と進化を関連付けて学習する新しい内容構成が示されたが、進化の学習は化石から学ぶ学習しか取り上げられておらず、新学習指導要領で示されたような系統性のある学習事例は見当たらない。また、化石ではない現存の生物を題材として環境への適応について探究する学習の開発も皆無である。本研究は、新学習指導要領で改変された「遺伝と進化を関連付け、現存の生物の多様性と環境への適応について学ぶ学習プログラム」を構築することを目的とした。 【研究の方法】 教材化に当たっては目黒寄生虫館の研究者と共同研究を行い、教材化する対象生物に関する専門的な知見を得た。教材化、カリキュラム・マネジメント、単元の学習計画および指導方法を全てパッケージ化することにより、どの学校のどの先生でもすぐに活用できる汎用性の高い学習プログラムを構築した。完成した学習プログラムは、学術学会での発表や文京区内の教員研修を開催して情報を発信することにより、研究代表者が勤務する区内の全公立中学校での活用を目指した。 【研究の成果】 ① 新学習指導要領に対応した「未知の生物の分類」に関する学習教材の開発 ② 開発教材を活用した学習プログラムの構築 …新学習指導要領におけるカリキュラム・マネジメントを行い、学習指導案の提案も含めた学習プログラムを構築した。 ③ 研究授業の実施と学習プログラムの一般化を目指した教員研修の開催と教材提供 …中学校の理科め教員を対象にした研修と授業公開を実施し、開発した教材の提供を行った。 ④ 開発教材・学習プログラムの有効性の検証 …開発した教材の有効性や、未知の生物を対象にした分類を行う学習の効果が考察された。 ⑤ 学術学会での発表(日本生物教育学会第104回全国大会 2020/1/12) ⑥ 頭蓋骨標本を活用した、骨格の進化を探究する授業デザインの検討と実施
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Research Products
(1 results)