2019 Fiscal Year Final Research Report
二枚貝微細成長縞解析による北海道南西部の高精度気候変動復元
Project/Area Number |
19H00232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
2130:Astronomy, earth and planetary science and related fields
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Research Institution | 国立アイヌ民族博物館 |
Principal Investigator |
MIYAJI Tsuzumi 国立アイヌ民族博物館, 研究員
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Research Collaborator |
添田 雄二 北海道博物館
永谷 幸人 伊達市教育委員会
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Project Period (FY) |
2019
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Keywords | 二枚貝 / 貝殻成長線 / 高精度気候変動復元 / 貝塚 |
Outline of Final Research Achievements |
北海道南西部の考古遺跡から出土した化石二枚貝殻を用いて、成長縞解析と生物地球化学分析を応用することにより、気候・環境変動を日精度で明らかにすることを目的として研究をおこなった。その結果、15世紀末から1640年に形成された貝塚から得られた化石アサリ貝殻の断面には様々なオーダーの成長縞が認められた。成長障害輪は冬の低海水温期に形成されることから、年輪(冬輪)として利用できることや、さらに年輪と年輪の間には朔望日輪が観察され、日精度の生態・環境情報を記録していることがわかった。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
微細成長縞の解析から、年間成長日数および冬の成長停止期間を明らかにすることができ、さらに夏季に降水量が増加したイベントがあった可能性が示唆された。このことから貝殻を解析することにより、古文書のように、過去の天気の情報を得ることができる。今後さらに解析を行うことにより、小氷期最寒冷期における気温や降水量の季節変動を復元し、当時のアイヌの人々の暮らしとの関わりについて新しい知見が得られると期待される。
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Free Research Field |
環境学 第四紀学 古生物学 考古学
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