2019 Fiscal Year Annual Research Report
緊急告知防災ラジオに連動して動く総合防災システムの開発研究
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19H00267
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| Research Institution | Iwate University |
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Principal Investigator |
千葉 寿 岩手大学, 理工学系技術部, 技術専門職員
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 緊急告知防災ラジオ / LoRa / Jアラート |
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| Outline of Annual Research Achievements |
最近では地域に密着したコミュニティ放送局の役割が注目され、地域特有の警報情報配信や、災害時には地域を絞った情報を伝えることにより、避難場所などの詳細な情報を伝達する仕組み作りが進められている。このコミュニティラジオ局と自治体が連携することにより、Jアラート(緊急地震速報等)やLアラート(洪水警報等)の発表と同時に自動起動する緊急告知防災ラジオ(以下、防災ラジオ) が多くの市町村で活用されている。
本研究提案では、すでに各家庭や公共施設、事業所等で利用されている防災ラジオの自動起動を常時監視する親機と、親機からの無線信号により様々な動作を開始する子機とに分離した新しい防災システムを構築し、社会的問題の解決を目指すものである。
本課題を進めるにあたり、まずは既存の防災ラジオに後付けで装着する親機の試作を行った。親機と子機の間での通信には「LoRa」と呼ばれる無線伝送方式を採用して通信の制御を行った。これは免許不要で特定小電力無線局が利用できる周波数帯（920MHz）を使用するもので、その伝送距離は30km程度とも言われている。あわせて、通信範囲内で通信障害が発生しても様々な経路からバックアップした信頼性の高い通信を実現するためのソフトウェア開発を行った。さらにバケツリレー状の中継機能も実装することで、FM放送難聴地域まで電波を伝送できることも可能となった。
本システムを導入すると、防災ラジオと親機を市役所などの公共施設等に設置すれば、その半径3km程度の範囲にある子機を一斉に動作させることが可能となる。例えば日常生活で使用しているLED照明器具やTVなどを子機に接続しておけば、緊急地震速報などによる防災ラジオの自動起動に連動してLED照明を点滅させる、消えているTVを自動起動させる等の手段で緊急情報を素早く伝達することが可能となった。
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| Remarks |
岩手日報 令和2年10月7日（水）付の1面トップ記事掲載
NHK「おばんです岩手」岩手県内版にて特集。R3/2/25
NHK「おはよう日本」全国放送にて特集。R3/3/14
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