2019 Fiscal Year Annual Research Report
膵癌の治療戦略の基盤確立を目指したハイブリッドハイブリドーマの開発
Project/Area Number |
19H00340
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Principal Investigator |
成相 裕子 島根大学, 医学部, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2019
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Keywords | モノクローナル抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
膵癌は生物学的悪性度の極めて高い疾患である。近年、分子標的薬が脚光を浴び様々な癌種で有用性が認められているが、膵癌においては未だ十分な効果が得られていない。膵癌治療において、新しい治療標的の発見を視野にいれた研究は非常に重要であり、かつ切望されている。 抗体は低分子化合物と異なり、元来生体で産生されるため、副作用が少ないことなどから、医薬品開発のハードルが低く、開発成功率が高い。膵癌撲滅に向けたバイオ医薬品開発を最終目標として、膵癌の表面抗原に対するモノクローナル抗体の作成を行った。 浸潤能を有する膵癌細胞株MIA PaCa-2およびPANC-1を生細胞のままマウス腹腔内に注射し免疫した。常法に従い、細胞融合を行い、ハイブリドーマを樹立した。細胞浸潤能を直接制御する分子は細胞表面に存在すると考えられるため、1次スクリーニングには免疫原として用いた生細胞をベースとした簡易酵素結合免疫吸着検定(細胞ベースELISA法)を用いることでスクリーニングの効率化を図った。 これにより、膵癌細胞の表面抗原を特異的に認識する抗体の作製を行った。さらに膵癌細胞ヘドラッグデリバリーできる二重特異性抗体を作製し、機能評価と臨床応用をめざし、膵癌の治療戦略の基盤を確立していく。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Generation and Characterization of Antagonistic Anti-Human Interleukin (IL)-18 Monoclonal Antibodies with High Affinity : Two Types of Monoclonal Antibodies Against Full-Length IL-18 and the Neoepitope of Inflammatory Caspase-Cleaved Active IL-18.2019
Author(s)
Yuko Nariai, Hiroki Kamino, Eiji Obayashi, Hiroaki Kato, Gyosuke Sakashita, Tomoko Sugiura, Kiyoshi Migita, Tomohiro Koga, Atsushi Kawakami, Kazuma Sakamoto, Kenji Kadomatsu, Makoto Nakakido, Kouhei Tsumoto and Takeshi Urano
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Journal Title
Archives of Biochemistry and Biophysics
Volume: 663
Pages: 71-82
DOI
Peer Reviewed
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[Remarks]