2019 Fiscal Year Final Research Report
大腿骨近位部骨折患者の歩行獲得・入院期間の短縮にHonda歩行アシストは有効か
Project/Area Number |
19H00479
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3250:Sports sciences, physical education, health sciences, and related fields
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
Koseki Kazunori 茨城県立医療大学付属病院, 理学療法士
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Research Collaborator |
河野 豊
六崎 裕高
四津 有人
吉川 憲一
前沢 孝之
棚町 華子
仲澤 諒
安部 厚志
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Project Period (FY) |
2019
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Keywords | 大腿骨近位部骨折 / Honda歩行アシスト / 歩行練習 |
Outline of Final Research Achievements |
大腿骨近位部骨折を受傷した1症例、下肢切断を施行された2症例、変形性股関節症にて人工股関節手術を施行した1症例を対象にHonda歩行アシスト(HWA)を使用した歩行練習(HWAT)を行い、実行可能性及び本機器を用いた歩行練習効果を検証した。 各症例群共にHWATを完遂し、有害事象を認めなかった。通常理学療群と比較した症例群では、歩行能力の改善を認め、患側の膝筋力により高い改善効果を認め、対照群とほぼ同等の歩行能力、耐久性、日常生活活動(ADL)の改善効果を示した。このことから、HWATは上記症例群においても安全に使用ができ、患側の下肢筋力改善を伴うより良い歩行練習が実施できる可能性が示唆された。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
大腿骨近位部骨折や変形性関節症、糖尿病による下肢切断は要介護状態を引き起こす要因であり、健康寿命や生命予後の短縮につながる。これらの疾患群では術後のADL低下、リハビリテーションの遅延、介護労働力の減少などが問題となっており、患者を早期に自立させる画期的なリハビリテーションの手法の開発が望まれる。 本研究で使用したHWAは軽量かつ装着が簡便であることから、大腿骨近位部骨折術後等の重度の麻痺がない患者に適した機器である考えられる。HWATで効果的に歩行能力を改善することにより、入院日数の減少、健康寿命の延伸、介助量の軽減が期待でき、我が国が抱える医療費増大を抑制できる可能性が期待される。
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Free Research Field |
リハビリテーション ロボティクス 歩行
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