2019 Fiscal Year Final Research Report
運動療法が慢性腎不全におけるインドキシル硫酸体内蓄積にもたらす影響
Project/Area Number |
19H00493
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3250:Sports sciences, physical education, health sciences, and related fields
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
Yamakoshi Seiko 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師
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Project Period (FY) |
2019
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Keywords | リハビリテーション / 運動療法 / 腎不全 / インドキシル硫酸 |
Outline of Final Research Achievements |
慢性腎不全モデルラットにおいて腎組織像、線維化関連物質、血漿インドキシル硫酸への運動の効果を検討した。5/6腎摘除慢性腎不全モデルラットを非運動群、運動群に分け、偽手術群を加えた3群に12週間の走行運動を実施した。運動は、尿蛋白、血清クレアチニン、血漿尿素窒素、血漿インドキシル硫酸濃度を低下させ、組織学的には、糸球体硬化や腎間質線維化を軽減した。以上の結果から、運動は腎間質線維化の改善を伴ってインドキシル硫酸の体内蓄積を軽減する可能性が示唆された。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
慢性腎不全モデルにおいて、病期の進行に伴い、尿毒症物質であるインドキシル硫酸が体内に蓄積し、運動は腎間質線維化の改善を伴って血漿インドキシル硫酸濃度を軽減することが明らかになった。本研究成果は、慢性腎不全における運動によるインドキシル硫酸体内蓄積への有効性の可能性を示唆した。
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Free Research Field |
リハビリテーション医学
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